メカニズム はだしのメリット
はだしは私達の「ありのまま」の姿
私たち人類は、誕生から現在まで、ほとんどの時間を裸足で過ごしてきました。靴が発明されたのは、ほんの“最近”のこと。今も私たちは裸足で生まれてきます。つまり、人類にとっては「はだし」が最も“自然”なのです。
しかし、現代社会においては靴を履く方が不自然ですが“当たり前”です。スポーツの世界でも、年々シューズのハイテク化が進んでいます。それによって、私たちの足には何が起こっているのでしょうか?
はだしのほうが怪我をしにくいという事実
ランニングを一例として取り上げてみましょう。クッション性の優れたシューズを長年履き続けると、私たちの足は無意識にそのクッション性に頼った走り方、すなわち「かかと着地」をしてしまいます。実はこの走り方、走りながらブレーキをかけてしまうことになり、また、膝が伸び切った状態で着地するため、膝に直接衝撃が伝わってしまいます。(グラフ左参照)
一方、はだしで走ると、無意識に「前足部」(フォアフット)で着地するようになります。すると、衝撃は足のアーチやアキレス腱、ふくらはぎで吸収されます。また、地面の凹凸が足裏にダイレクトに伝わるため、バランスを崩す前に素早く反応し、ねんざを防ぐことができます。さらには、筋肉や腱で吸収した衝撃のエネルギーを動くエネルギーに変えることができるので、効率のよい走りが身につきやすくなります。(グラフ右参照)
また、中南米にある「ハイチ」という国の、とあるランニングクラブには、シューズを履くランナーとはだしで走るランナーがほぼ同数いるそうです。しかし、怪我をするのはシューズを履いているランナーだけ。また、はだしで育った人たちに、現代人が抱えている外反母趾などの足の病気や怪我があったという報告は世界でゼロと言われています。2012年に米軍の2,500人以上を対象に行われた調査によると、一般的なシューズを履いてトレーニングした方が、はだしに近いシューズより、平均3〜10倍も怪我が多かったそうです。
その他、利用者より、以下のような声が寄せられています。
- 外反母趾(指)や扁平足などが解消された。
- バランスの悪さからくる身体の不調が改善された。
- アスリートは本来のパフォーマンスを発揮できた。
- 子どもの足を健やかに発達させられた。
- 高齢者は転倒や老化防止につながった。
- 脳梗塞が改善した。
このように多くの人が、「はだし」のメリットを体感しています。
子どもの足の健康のために
下の図をご覧下さい。文部科学省が調査した10代男子の持久走の年次推移です。昭和60年頃を境に、タイムが右肩下がりになっているのがわかります。子どもの運動能力が低下している証拠です。
その原因として、外反母趾や浮き指、扁平足といった足の変形、足裏にあって身体のバランスを司るセンサーの役割を担う器官“メカノレセプター”の未発達が挙げられますが、どれも子どもの足が未成熟のうちに厚底のシューズを履かせていることが大きな理由と言われています。子どもの足は、外部からの刺激によって健全に発達成長を遂げます。足が成長する7歳頃までは、なるべく「はだし」で過ごすのが良いとされています。
美容と健康のために
女性の悩みの一つ、「外反母趾」。親指が小指に向かって異様に曲がってしまう状態のことを指します。つま先の狭いハイヒールを長時間履くことが原因の一つとされていますが、状態がひどくなると歩くことも立つこともできず、親指が脱臼するなどして、手術が必要な場合もあります。そうならないためには、できればハイヒールの呪縛から足を解放し、自由に指を動かしてやることが肝心です。また、原因不明の身体の不調や倦怠感、いわゆる「不定愁訴(ふていしゅうそ)」に悩む現代人も多くいます。例えば──
- 肩や首のこり
- 腹痛や逆流性食道炎
- 寝付けず、疲れが取れない
- 視力の低下
- 消化不良により太る
これらの不調の多くが、「身体のバランス」の悪さによるものと考えられます。そのためには、より自然な状達で立ち、歩くことが重要です。 (こうした現代人の美容、健康維持のために、より裸足に近い履き心地、かつ指を優しくストレッチしてくれるビブラムファイブフィンガーズは大きな手助けとなります。)
はだしより、はだしらしい履き心地
はだしのメリットをご紹介してきましたが、とはいえ、現代社会でシューズを履かずに生活し続けることは、ほぼ不可能です。ならば、なるべく「はだしに近いシューズ」を履くことで、まずは「はだしのメリット」を感じてみてください。
- 足裏を最低限保護(それ以外は足の自然な動きを一切邪魔しない)
- 足指をストレッチ(足指が閉じた現代人には、はだしより効果的かもしれません)
- スーツからTシャツに着替えたように心が解放される(足裏の感覚が呼び覚まされる)
はだしより、はだしらしい履き心地の「ビブラムファイブフィンガーズ」で、まずは「はだし」に近づくための下地づくり。
「ありのまま」の姿からかけ離れてしまっている今の自分の足を、一度「ゼロ」にリセットしてみませんか?